SAFERプロジェクト/ 総務省委託により救急車用救護活動支援システムの開発に着手

2010年2月23日

 ㈱横須賀テレコムリサーチパークは、このたび総務省より「ユビキタス・アライアンス・プロジェクト」(注1)事業の一つである「中国における日本のユビキタス技術を適用した先進的救急車用救護活動支援システムに関する調査研究」を請け負いました。 

 本プロジェクトにおいて、一般社団法人YRP国際連携研究所が中心となって全体のシステム設計、プロジェクト推進および中国江蘇省太倉市等の政府・公共機関、同済大学等の大学機関、複数の中国民間企業と連携して取り組んで参ります。そして、コグニティブ無線(注2)、DSRC型車々間通信システムを用いた救急車用SAFER(Speedy Ambulance First-aid, Emergency, Rescue operations supporting)システム(以下、「本システム」といいます。)の開発・実証実験の中国江蘇省太倉市での実施に着手しました。

  本システムは、太倉市内の救急医療システムと交通管制システムについて、複数の通信システムの中から最適な通信方式を選択し、どんな地域でも確実な無線アクセスを可能にするコグニティブ無線技術と、救急車両と一般車両間、救急車両と信号機システム間のリアルタイムな通信を可能とする車々間通信技術をベースに高度化し、
(1)救急車接近警報支援
(2)救急車優先走行支援
(3)病院との救護者バイタルデータ共有支援等、救急医療
のニーズにマッチした情報を提供するもので、日本の最先端のICT技術の中国への展開を支援するものです。

 ㈱横須賀テレコムリサーチパーク、および一般社団法人YRP国際連携研究所は、本事業の推進を通して、これまで実施してきた国際的なサイェンスパークの連携活動のよりー層の強化と、日本企業の海外展開の支援を実施して参ります。

 なお、本システムの開発にあたっては、沖電気工業株式会社及び(株)アイ・エス・ビーと協力しています。 

SAFERプロジェク概念図