無線ボディエリアネットワーク (WBAN)

 研究開発および国際的な連携活動を通じて、ウェアラブルやインプラントのセンサ・ロボットなどの人体や車体の無線ボディエリアネットワーク(BAN)の国際標準IEEE802.15.6maを河野理事が議長として標準化を推進しています。

 ボディエリアネットワーク(BAN: Body area network)は、体の表面、中およびそのごく近辺に配置されている小型端末を無線通信で結ぶことによって構築される無線ネットワークのことです。BANに体温、心電図、脈拍、3軸加速度計などのセンサーを取り入れることによって、体の健康状態と活動状況をリアルタイムにモニタでき、生活習慣病予防や高齢者見守り、そして看護負担軽減などに役に立ちます。さらに、ゲームコントローラやワイヤレスヘッドホンなどの身の回りで用いるレジャー用小型端末間の音声、画像、データのワイヤレス伝送にも利用できるため、安心、安全、便利な暮らしを支える技術の1つとして、注目を集めています(下記参考文献より引用)。
【参考資料】李 還幇、「ボディエリアネットワークの標準化とシステム開発」、NICT NEWS No.406, 2011.07.